HT-03A
日本初のAndroidケータイ 高いカスタマイズ性が売り
【 OSバージョン 】
1.5 → 1.6
【 発 売 日 】
2009/7/10
【 特 徴 】
日本初のAndroid OSを搭載した携帯電話。
「HTC Magic」ベース。開発者向け(SIMフリー)のGDD Phoneとほぼ同型で、3.2インチとコンパクト。
国内の機種では唯一の物理的なトラックボールを採用している。
バッテリーの持ちを向上のためにCPUのクロックを抑えたことで処理速度が犠牲になっている。
2009年10月には1.6へOSメジャーアップデートが行われて機能性は上がったものの、日本通信のSIMカードbmobileSIM U300で動かなくなる弊害も発生した。
キャリアやメーカーからのサポート保証はなくなる恐れがあるものの、比較的容易にRoot化やカスタムROMを入れ替えが可能。
それらを行うとUIやレスポンスなどの快適性が大きく向上するため、いまだにAndroidやカスタムROMの楽しみを覚えるユーザーは多い。
キャリアであるドコモからはまるで存在を抹消されたかのように新サービスが提供されないことが多く、この機種を最後にHTC社のAndroidケータイはソフトバンクモバイルで販売する流れへ。
【 長 所 】
3.2インチの画面サイズ・コンパクトさは手に収まる大きさとして○。
Root化が容易でカスタマイズ性が高い。その関連情報も豊富。
公式OS1.6では日本通信のbmobileSIM U300が使用できない。
【 短 所 】
公式のままだと処理能力・レスポンスがイマイチ。
タッチ感も全体的には反応が鈍く感じることが多い。
バッテリーがもたない。
【 レビュー 】
実機(3,800円で購入)
個人的にも初めてのAndroid OSを搭載した携帯電話。
モデルがモデルだけに余計な機能追加や仕様変更がされていない実にスタンダードな機種。
カメラ・ビデオ撮影、GPSやセンサー、マルチタッチ※などの今後の標準機能もしっかり採用されており、潜在能力は非常に高い。
ただしバッテリーはもたないので、予備もしくは外部充電池などが欲しいところ。
メモリ不足やCPUの最大クロック数を375MHzほどに落としているのが影響し、ところどころでモッサリ感や処理待ち、タッチの引っかかりを感じる。
それを解消するにはRoot化が条件ではあるが、CPUのオーバークロックした上で軽快なHOMEアプリにすると大きく見違える。
今となっては新規で購入するには性能的にも厳しいが、お手軽にAndroid端末を遊びつくすという目的であれば、白ロムを格安で入手するのも悪くない選択。
※ノーマルのOS1.6ではマルチタッチには対応していないがハードウェアでは対応のものを採用。OS2.1から標準採用。
【おすすめ度】B
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