【レビュー】「シブサワ・コウ 0から1を創造する力」【書評】

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若い時に遊んだゲームには光栄というメーカーのものも多くありました

そのプロデューサーの名前はシブサワ・コウ。(本名は襟川陽一氏)

彼の半生を自身が語る形の本が今回ご紹介する・・・

「シブサワ・コウ 0から1を創造する力」です!

本書の概要

いつもの通りAmazonの商品説明から

『信長の野望』シリーズ世界累計出荷950万本突破!! 『三國志』シリーズ世界累計出荷750万本突破!! 伝説のゲームクリエイターが、既存の市場にない新しいものを創造する方法とこれまで創り出してきた名作ゲームのヒットの秘訣を紹介する、待望の初の著書です! 『川中島の合戦』、『信長の野望』、『三國志』、『Winning Post』、『仁王』など、数々の名作を生み出してきた著者。しかし、社会人としてのスタートは、家業の倒産、染料工業薬品販売業の経営不振など、先の見えない数々の困難から始まったのです。まさに「0」からスタートした著者が、どのようにして世の中にない商品を世に出し「1」を創りあげたのか、その方法と考え方を余すところなく明かします。「毎日、毎日、同じ仕事ばかり……」、「このくらいの仕事の質を維持すればいいか……」と日々の仕事に追われ、モチベーションが低下しているビジネスマンの心に、著者の仕事への思いや言葉は、驚くほど突き刺さります! 読めば必ず、明日からの仕事に生かしたくなる一冊です。 目次●第1章 創造――大ヒットシリーズ『信長の野望』はどのようにして生まれたのか? ●第2章 旗揚げ――家業の倒産からゲーム会社へ、好きなことを仕事にする ●第3章 革新――「型破り」も続けることで「当たり前」になる ●第4章 発展――過酷な市場競争の中で、生き残る方法 ●第5章 継承――ヒットを生み続ける企画会議の秘密

読んだ感想

気になった点

経営者としての側面やあまりユーザーからは評価が厳しい者に対しては少し言い訳がましく感じるところがそれなりにあるのが気になりました

特に企画会議については、その厳しさを強調している割に、最近のウイニングポストの退行恒例化、信長の野望や三國志シリーズの出来の悪さ、パワーアップキット自体もひどいものが増えてきたという面を肯定できないです

50歳で体調を大きく崩されたことで変わったのはわかりますが、ややくどい感じも見受けられましたし、それによって一時社長の座を引いた後に大変なことになっていたという部分がミッシングリンクになっているのも気になりました。取締役としてはいたはずで、その問題を把握できていなかったとは思えないんですよね。

後半になるほどご自身を持ち上げたい気持ちが含まれているように感じますので、人によっては鼻につくかも

好感が持てたところ

真摯にゲーム作りをしたいという気持ちは素直に好感を持てました

自分が心躍りながら楽しんだゲームの裏側にあったドラマを知ることはやはり興味深かったです

奥様の貢献度の高さがわかったり、本音をポロポロ出しているのは、ある意味新鮮でしたね

経営者や著名人の言葉を引用したりして、軽い自己啓発的な面もあるので、バランスは悪くないかなと

最後に

文中にもありましたが、スマホへの課題とそちらに寄せようとして失敗していたりと壁にぶち当たっている傾向が見られますが、乗り越えてほしいなと思いました

ただ後味が悪かったのはもったいない印象が残りました

もし光栄時代のゲームが好きだった方、好きなことを突き通すとどうなるか、人生は人で大きく変わるということを知りたい方にはすごくいい刺激を受ける1冊だと思います

ぜひ読んで見てくださいませ

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