広島旅行の2日目の記事になります。
前回の記事:はいみっくす提督、呉に征く!はじめての広島旅行記 その1「宮島・広島編」
1日目の夜にホテル到着後に明日のルートを考えました。
ネックになるのが江田島にある海上自衛隊第一術科学校(旧海軍兵学校)に行くにはフェリー搭乗が必須でなおかつ見学時間は平日3回・祝日4回と時間と回数が決まっていることでした。それ以外の施設はそれなりに時間の余裕があるのでそちらを優先することにしました。
コンフォートホテル呉さんのプランで朝はビュッフェ形式。パンやサラダ・ワッフル・スープ・フルーツなどそれほど種類はありませんが充分な感じです。これがあったからこそタイトなスケジュール(17時頃まで食事する余裕なし)を乗り越えることが出来た気がしますね。
朝9時30分頃にチェックアウトして、9:50発江田島行きのフェリーに乗りました。(搭乗時間は20分)
江田島に到着すると次の移動手段はタクシーかバス。自分は150円でバスを選択して搭乗して約10分後に海上自衛隊第一術科学校(旧海軍兵学校)到着。
雨男である自分のせいかはわかりませんが、雨が本降り状態です・・・。
正門を抜けると左側に受付があり、自分の情報を記入してから入場バッヂをもらいます。その後まっすぐ歩いて江田島クラブ1階へ。ここで待機する時間に資料館が2階に行きました。海上自衛隊の歴史や艦これでおなじみの弾などがあり、小さいながらも興味深いものが展示されています。また1階では広報DVDが流れています。そんなこんなで待機している人数がかなり多くなってきました。最終的に同行するのは50名くらいにはなっていたような感じです。
10:30になると、校内見学を案内してくださる方が現れて注意事項を説明して、見学が始まりました。この方の説明が非常に軽快で楽しい上に興味を惹く内容であるため本当に楽しいですよ。
最初は大講堂。
入学式や卒業式などが行われる場所。夏は涼しく冬は寒いと言われる大理石で作られた内部。天井は船にちなんだ形のシャンデリアがぶら下がっていました。あと皇室のみが入ることが出来る入口は実際には使われたことがないそうです。
幹部候補生学校庁舎。
今も海上自衛隊の幹部候補生の方が学ばれているタイル作りの建物。中央の道はドラマでも使用された場所。
戦艦「陸奥」の主砲。
個人の見学者は近くには行けません。ですがその大きさは遠くからでもわかります。謎の爆発を起こした陸奥は解体されて様々な場所でその分かれた部品を見ることが出来ます。そのすぐ近くに「長門」の主砲砲弾があるようなんですが、よく見えませんでした。
次は教育参考館。
1000点を超える資料が展示されています。この中は写真撮影禁止の場所で、また脱帽することを求められます。最初は東郷平八郎関連から始まり、広瀬中佐や山本五十六といった海軍で名をはせた方々の展示はやはり圧巻です。また見ていて苦しくなるような気持ちになるのは、やはり特攻隊や甲標的に乗った隊員や轟沈した艦艇に乗っていた方々の遺書でした。自分よりも若くして命を落とした方の心が浮かび上がるような遺書を数多く見ることなど人生でも初めての体験であり、家族への愛を感じるものが多かったのが印象的でした。また「陸奥」「青葉」や「雪風」などに関する資料や探照灯など艦これでおなじみのものもありますので、艦これ提督は必見です。
約30分の教育参考館内の見学が終わると、外には以下のものがありました。
特殊潜航艇(甲標的)。
艦これで重雷に装備している提督は多いと思いますが、実際のものはかなりの犠牲を出した兵器でした。潜水艦に装備されるものの、潜水艦が沈むと巻き込まれたり、発射されても装着した魚雷を外したら本体ごと突撃するため、ほぼ搭乗したら死亡するという兵器。実際に展示されているものは6人中5人が戦死されたとのこと。残りの1名は捕虜となって生き残り、敵の捕虜になった恥さらしという差別を強く受けながらも同じく捕虜や生き残った30名ほどの方々を自害から救ったそうです。遺書の展示に多くの戦死者のものがあっただけにこの説明を受けた時は心が重くなりました。
またその隣には使用されなかった特殊潜航艇(海竜)もあります。
戦艦「大和」の主砲砲弾。
おなじみ最強の戦艦「大和」の展示物で予想以上に大きいです。お隣には日清戦争で活躍した三景艦(松島、橋立、厳島)の主砲砲弾があります。
1時間30分におよぶ見学が終わり、堪能した気分もつかの間すぐに江田島港へ戻らなくてはなりません。しかしバスが12時台には1本もないという始末。仕方ないので25分ほど歩いて戻りました。その後はフェリーで呉に戻ります。
そして以前から行きたいと思っていた施設に入ります。
大和ミュージアム。
入場料は500円ですが展示内容からすれば安いです。
最初から大和がどういった技術の集大成かをこれでもかと見せられます。日本の技術の粋を集めた「大和」・・・世界最強の高いスペックを活かす機会はありませんでしたが、その技術は現在にも続くものに転用されていることを知ることが出来たのは非常に興味深いものでした。序盤では金剛型のボイラーの模型があって、「へええ」と感じるものがありましたよ。
そして有名な1/10大の大和の模型が現れます。
で・・・でかい・・・これで1/10とは・・・その精密さもすごさを感じます。
その付近には
海龍や回天、艦これでおなじみの「九三式魚雷」も展示されていました。
46センチ主砲弾や陸奥の41センチ主砲弾や徹甲弾などが展示されていました。
3時間ほどの時間をかけて見学を終えた後にミュージアムショップでグッズを探してみました。
結局買ったのは・・・
大和ミュージアム限定の大和の模型、1540円ほどでした。
大和ミュージアムはやはりワクワクする物が多く、その分見学予定の時間を大きく超えて3時間ほどかかりました。
外に出ると巨大なものが置いてあるので近づいてみると・・・
「陸奥」の主砲でした。その横にはスクリューも置いてありましたよ。
時間がないながらも近くにあるてつのくじら館にも行ってきました。
ここは海上自衛隊の潜水艦や機雷除去についての展示が中心で無料で入場できます。急いで50分ほどで回りましたが、潜水艦「あきしお」の内部に入ることが出来るのは感動しましたね。閉館のチャイムも鳴り、最後の一人になりつつも一通り見ることが出来ました。
さて艦これに関わりそうな展示物を見終わった後、やらなければならないことがあります。それは・・・
「食べ歩き」!
とりあえずは呉名物っぽいものを一切食べていないので、れんが通り商店街に向かいました。
食べたのは以下の通り。
・びっくり堂 びっくり饅頭(クリーム) 90円
予想とは違って優しい感じのクリームでボリュームも結構あって90円は安い。
・福住 フライケーキ 80円
簡単に言えば揚げ饅頭。油がすごいんだけどサクサクで香ばしさとあんこのバランスの良さで総合力が高い。揚げたてだったのでやけどしましたが、その甲斐はありました(笑)
・メロンパン ナナパン 150円くらい
チョコが入ったパンですが、甘くて懐かしい味。
これだけ充分なカロリーを摂取したものの、どうしても心に残っていた食べ物が広島にあることを思い出し、踵を変えて広島駅へ。
広島駅から筋肉疲労のため右足に激しい痛みを感じながら、30分ほど昨日行った原爆ドーム方面に向かいます。
狙いは非常に評価の高いアイスクリーム屋「ポーラーベア」。
閉店前に店頭まで向かいましたが、残念ながら売り切れでお店が閉まっていました・・・。失意を感じるも、時間もないので次の狙いへ。
数年前にサービスカツが有名とテレビで見た記憶があったのを思い出して行ってみました。
「肉のますゐ」
夜でしたがランチメニューも選べるそうで、サービスカツだけでは物足りない気がしたのでビーフカツも注文してみました。ですがその後少し後悔することに・・・。まずはサービスカツを一口。非常に薄い肉ながら上にかかっているデミグラスソースが高級とは言えないながら一般向けでなじみやすい味でした。ご飯付きで350円とは確かにリーズナブル。付け合わせのポテトサラダもマスタードが入っていておいしく、さらにキャベツも甘くて際立っていました。ビーフカツも基本同じ構成です。肉質はそこまでではないですが、やはりデミグラスソースとの相性は良かったです。550円でこれなら充分ですね。合計900円・・・さすがに食べ過ぎの上似た構成のものを選んだのはちょっと失敗だったかなあと。
これでひとまず満足した自分は足を引きずりながらも広島駅へ向かい、そのまま新神戸・三宮に戻ったのでした。
行くこと以外はあまり決めずに動いた広島旅行でしたが、本当に感慨深いものを数多く見ることができ、貴重な体験が出来ました。
今回の記事を参考にすれば、艦これで呉に行こうと考えている方、広島の貴重な資料を見たい方、自分のように戦争関連の展示を見たい人は濃い内容の2日間を過ごせますよ。「ぜひ行っておくべき!」と強く推せるルートです。(まあ広島駅周辺は2度行かないでまとめて行けば良かったと思いますが・・・)
この旅行で大活躍したのはもちろんスマートフォン。方向音痴の自分は常にGPS捕捉しながらのGoogleマップや広島観光アプリを使うことでこの旅を堪能できました。これがなかったらおそらく今回以上に道に迷っていて、行くことが出来る施設は減っていたことでしょう。PCも持って行きましたが、正直必要なかったですね。
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