遅くなりましたが、11/14~16まで開催されていた「DCEXPO」に行ってきました。
今回はInterBEEというオーディオや舞台照明などのメーカー展示がメインでその中にDCEXPOが入っているという形でした。
イベントのガイドはこちら。
スペースとしてはそこまで広くなくやや寂しい感じがしたものの、展示されていたものは興味深いものが多かったですね。自分は主に「第26回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」を中心に回りました。印象に残ったものをピックアップ。
「出血体験」:左手を狼に噛まれて出血しているような体験が可能なコンテンツ。温度差とリズムで出血と痛みを錯覚させようとする狙い。個人的にはもう少し冷温のリズムを早くしても良かったかなと。でも面白い感覚でした。
「天獄渡り」:仮想のセグウェイに乗って、高層ビルで起こるイベントを乗り切って出口に向かうゲーム。前半はカーブが多く、後半はまっすぐと案内が少しわかりづらい点はありましたが、スピードが乗るといい感じでした。胸と膝に振動を加えることで疑似的な恐怖心を高めるという試みは応用が利きそうで楽しみです。ただ自分はVRコンテンツやバンジージャンプで高いところは慣れているのでそこまで恐怖は感じませんでしたが、これは個人差が大きいでしょうね。
「ブレインツリー」:頭に植木鉢型のデバイスをかぶって、色々やると脳につながった植物が生えてくるような錯覚を体験できるコンテンツ。頭が振動などしてざわざわするのは不思議な感じ。センサーてんこ盛り感があって、ワクワクもしました。
「Be Bait!」:大きな魚に食べられる疑似餌になるというコンテンツ。ハンモックを使って泳ぐコントロールをしたのは面白い発想ですね。実際イメージと一致していたので。個人的には体との一体感はこれが一番だったかなと。
「Suspense Creeping Bomb」:匍匐前進をローラーとマジックテープを利用して実現していて筐体も大きめで印象的だったコンテンツ。ただなかなか進まず、すごく疲れました。息が上がるほどなので自分の体力不足だと思いますが。
「ARCO」:火災訓練的な一酸化炭素中毒にならないように呼吸に気を付けながら、歩くデバイスを用いて脱出するコンテンツ。「Virtuix Omni」を簡易的に作った感じのデバイス+呼吸を感知するセンサーが特徴的。かなり疲れましたが狙いははっきりしていて、訓練はもちろん他にも応用が利きそう。ただ歩く感覚よりもすり足に近いので、イメージよりも進まないのが違和感はありましたが改良はできそうな感じ。
「蹴球インパクト」:行った時点では調整中でしたが、帰ろうとした直前に復活したので体験。サッカーのPK戦を体験、最後のシュートのみキャプテン翼・イナズマイレブンばりの必殺シュートが打てるというコンテンツ。PK戦なので5回シュートを打つのはいいのですが、敵の番はキーパーの活躍を見守るだけなのは少し物足りなかったですね。必殺シュートは独自センサーがうまく反応しなかったのか時間差が大きくあってから発動したので「え、ええええ・・・」という感じで残念な感じに。あの狭い空間ではなかなか難しいんだろうなと思いますが、やはりボールがあった方が蹴った感はあっただろうなと。ちなみにVive Trackerをつけたサンダルを履きました。
「デジタルフェンシング?」:DNPが展示していた新しいスポーツ?フェンシングの有名選手が相手をしていたようですが、面白そうと思いました。待ちが多かったので諦めました。
「OmegaSHIP」(オメガシップ)」:ソリッドレイ研究所が展示していたマルチプレイVRゲームのデモ。ただずっと調整中と書いてあったのに体験している人がいたのは「?」という感じ。面白そうだけど、その運営が良くわからず。遠くから見ていただけ。
国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストの参加していた方々はあの密集した中でネットワークやセンサーがうまく働かなかったり、体験者のフィードバックを可能な限り反映しようと夜遅くまで調整していたりしていたようで、お疲れさまでした。多くの方に体験させ、かつ説明をわかりやすくするというのはいい経験になるのだろうなと思います。自分もこういった場所で展示できるようなコンテンツを制作するぞと気合を入れるいい機会になりました。自分の体調が心配ではありましたが、行って良かったです。
使用された開発ソフトはUnityが多く、デバイスはHTC Viveが目立ち、Oculus RiftはCV1とDK2があったなあと。
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