今年に入って将棋に興味がわいたからこそ、手にした漫画作品を今回はご紹介します。
「3月のライオン」
どんな作品?
Amazonの1巻説明
その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は──やさしさ溢れるラブストーリー。
中学生棋士を主人公にした将棋をベースにした青春そしてラブストーリーです。
アニメ化も実写化もされました。
どこがいい
正直想定以上に暗さというか深い闇がある作品です。人間のエゴというかいじめとかそういった部分も含めて。
ですが、それを救うのも人間。
相互に影響しながら、トラウマや辛い状況を乗り越えていく流れがすごくいいのです。
特に主人公の零は闇を抱えつつも、将棋しかないという状況で成長してプロの世界にいる。その集中力というかまっすぐ行く感じが若さも棋士らしさも表現していて、自分は好感をもっています。
そしてそれを支える面々も好感度の高い人物が多いです。
人間のダメさも出しつつも、緩さもシリアスもあるバランスが素晴らしい。
気になる点
題材である将棋については知らなくてもフォローはありますが、知っておくとより楽しめるという点。ただこれを機会に興味を持てば二度おいしい感じでもあります。
全体的には明るさもあるんですが、ずしんと重さを感じる場面も多いので、人を選ぶかもしれません。ただそれぞれのキャラのフォローはそれなりに入っています。(一部は除く)
少し零の気持ちの表現が足りなかったのか急展開に思うところがありました。思い込んだらというキャラ付けもありますが、それでも「あれ?」と戸惑いました。そこは好みが分かれるかも。
最後に
将棋に興味が少しあって、青春もの&ヒューマンドラマ(暗め)を受け入れることができる方にはドンピシャかなと思います。
自分にはかなりヒットしました。
興味が出た方はぜひ手に取ってみてください。
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