アクワイアから発売された秋葉原を舞台にしたゲーム「AKIBA’S TRIP」(アキバズトリップ)。
題材にしている場所と脱衣というゲーム性に発表当時話題になったのを覚えています。
この「AKIBA’S TRIP PLUS」は無印のAKIBA’S TRIPにユーザーからの声や不満点を改善して追加要素を加えたバージョンです。
肝心の秋葉原の町並みは2012年ころのもので、今とは様相が違いますが・・・実在するお店もかなり多く、雰囲気はちゃんと再現されています。
ゲームはいわゆる吸血鬼もので、服を脱がすことによって太陽を浴びさせて倒すというのが根幹。
街を愛する無力と言われがちな人たちがその危機に立ち向かう群像劇は、渋谷の428と似た構図。ネット用語やスラングが飛び交う感じは同じく秋葉原を舞台にしたシュタインズ・ゲートに通じるものがあります。
脱衣させるアクションはテンポが良く、服やアクセサリーなどのファッションを変更するとちゃんと反映されるのが何気に面白かったりします。メインミッションはそれなりのボリュームで、サブミッションもそれなりに豊富でマルチエンディングのため周回プレイも楽しめます。(いわゆる強くてニューゲーム)
ただインターフェースが前作から改善されたとはいえ、根本的にユーザビリティに欠ける部分が目立ちます。操作におけるボタンやカメラワークが悪く、移動速度などはもう少し上げる方法を提供してほしかったですね。あとメディアインストールしておかないとロード時間がかなりかかるのもキツイ。たとえインストールしていても読み込みに失敗したりしてなかなかロードしなかったり、不安定さは感じました。
またこのゲームでは基本フルボイスになっているのですが、プレイヤーの名前の部分だけがなぜか無音。せめてあなたと君とか言ってくれてもいいのに・・・なぜそこで手抜きになっているのか。違和感がかなり出ます。あと3Dモデルもまれにひどいものがチラホラ・・・。
とはいえ、個人的には不満も多いものの全体的に良さが上回りました。
秋葉原を題材としたゲームでシュタインズ・ゲートほど深くなく浅くアクション要素もあるゲームを求めるなら、かなりおすすめです。
おすすめ度 ★★★☆
【関連商品】
AKIBA’S TRIP 2
続編。とがった部分が少し減ってしまったようですが画質などは大きく向上しています。
Steins;Gate(通常版)
同じく秋葉原を題材にしたタイムリープ物のアドベンチャーゲーム。ファンも多いのが納得の出来。
428 ~封鎖された渋谷で~
渋谷の群像劇ならこちら。個人的には盛り上がりはこちらが上かな。サブシナリオは評価が分かれますが、メインだけで秀逸な出来。音楽も素晴らしいです。
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