【スマホVR】Gear VRを体験してきた【レビュー】

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「Gear VR」は仮想現実(VR)を扱うゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)では他の追随を許さないOculus Riftを出しているOculus VR社とサムスンが共同で開発したHMDです。先日のブログ記事にも日本で発売されること、Galaxy S6シリーズ用であることはお伝えしました。

そのスマートフォン装着型ゴーグル型HMD「Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6」がGalaxy Shopで4/8から展示されたと聞いて、本日ヨドバシカメラAkibaに体験してきました。

場所はGalaxy Shopの奥で展示数は1でした。
担当の方に声をかけて、体験前の注意を受けてから、同意書にサインをします。名前は不要でチェック欄にチェックをするだけでOK。
ちなみにGear VRに装着されていたのはGalaxy S6 edgeのゴールド。担当の方が起動・調整をして、準備ができたらGear VRを渡してくれますので頭に装着します。ヘッドフォンもあるので装着しましょう。音がないと没入感が全然違いますよ。音量はタッチパネルの上で操作。ちなみに映像がぼけて見える場合はHMD本体の中心上にあるダイアルでピントを調整できます。このあたりはOculusRiftで慣れてると違和感がありますね。

頭にかぶった印象は「軽い!」。
GearVRの重さは約271gということですが、Galaxy S6 edgeの重量が約132gなので合計約400g。500g超えると重く感じるのかはわかりませんが、軽さは十分であることと感じました。

そしてOculus Riftと違って有線ではなく無線なので頭を動かすことへの抵抗感やストレスがないというのは心理的にかなり大きいです。VR体験会などではこちらの方が向いているようにも思います。

どうも店頭によって扱えるコンテンツが違うらしく、Akiba店では「白猫VRプロジェクト」と「ユニティちゃん Candy Rock Star VRライブ!」と360度カメラの3つでした。個人的にはシルク・ドゥ・ソレイユやパシフィック・リムを試したかったので残念ですね。錦糸町や有楽町などにはあるような話がTwitter上で流れてましたね。興味のある方はそちらに行くとよろしいかと。

まず遊んでみたのは「白猫VRプロジェクト」。コントローラでも遊べるようですが、店頭には置いていなかったのでGear VRの右横にあるタッチパネルで操作します。個人的にはあまりタッチの感覚とコントロールが一致しないので操作感はイマイチと思いましたが、Oculus Rift DK2の場合はキーボードだったりマウスだったり、コントローラをもって操作する必要があるため、手軽さとしては搭載されているのは大きいなという印象。ゲーム自体は空間が広いという感じで立体感もそこそこでニンテンドー3DSあたりの立体視よりも違和感がありません。高解像度のためかドット感はあまりなく、このあたりはさすが。攻撃方法がよくわからず逃げてばかりでしたが、タッチパネルを適当にタップしたりスライドしてると感覚がつかめてきます。

次に「ユニティちゃん Candy Rock Star VRライブ!」。
タイトル画面でタッチパネルをすると、開始されます。それ以前にSDユニティちゃんが駆け回っています。どうも裏技的なものがあるらしいのですが、すっかり体験中は忘れていました。内容としては従来のものよりもユニティちゃんが動かない気がしますが、少し距離があるので近づきたい衝動に駆られました。ですが悲しいかな、このGear VRにはOculus Rift DK2に搭載されているポジショントラッキング(通称ポジトラ)がないため、かなわぬ夢。ですが向こうから近づいてくるとやっぱりドキッとします。このあたりは各種センサーを組み合わせた擬似的なポジトラかコンテンツ作りに工夫が必要そうだと思いました。

本来360度カメラもやろうとしましたが、どうも動かないのかどうしたらいいのかわからないのかで体験できそうになかったので、ここで体験終了。

体験してみた感想ですが・・・
・軽さは十分
・無線であることは装着者へのストレスがかなり減る
・解像度が高いため網目が見えにくいのはGood!
・タッチパネルの操作は結構癖があるので、体験会などで初心者に触らせる際にはタッチだけなどシンプルなものに抑えないと厳しそう
・音量上げすぎると警告が出てくるのはGood!
・けっこうレンズが曇るのでマスクしないでやった方がいいです
・ハコスコよりはもちろん没入感はあるが、ポジショントラッキングがないのはやはり物足りない
・同意書はVR体験会では必須にした方がいいかも

どうでもいい話ですが、右横のタッチパネルはなんとなくZガンダムに出てたヘルメットのバイザーの上げ下げを思い出しました。意外とやってみると雰囲気が出るかもしれないなとぼんやりと感じたり。

個人的には期待値を上げすぎていたせいか、コンテンツが自分に合わずイマイチだったのか、意外と冷静に体験していました。
Galaxy S6シリーズで約8~9万円、このGear VRで約2万5000円で約12万円というのは、ちょっと食指が伸びきれない感じ。白ロムや価格改定でGalaxy S6シリーズが安く手に入るようなら買いかなという感触。グラフィック機能の高いPCとOculus Riftの組み合わせやスマートフォン+ハコスコやHomidoの中間という意味では、金額的にもお手軽さ的にもちょうどいい塩梅かなと。

ただコスト的には開発者は別として、一般の方には高いと感じるでしょうし、やはり汎用性のなさがどうしても引っかかるので普及するかは正直疑問。でも将来的にVRやスマートフォン装着型HMDなどに興味を持ってもらう大いなるきっかけになる可能性は感じます。

興味のある方はぜひお近くのGalaxy Shopで体験してみてください。
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