メインマシンであったMacBookPro MC374J/A。
メモリを増設したり、HDDを高速なものに変えたりと手を加えましたが・・・どうにも処理速度やメモリ容量など色々と気になるところが目立ち始めました。しかもバッテリーの表示もどんどん減っていく現象が出始めたので、ついに新マシン導入を決意。
すでに気になっていた機種の価格相場とスペックのバランスを中心に検討しました。もちろん検討項目の中心は変更できない部分を中心にするのがポイントです。予算は約10万円、基準はクアッドコアCPU、グラフィック機能と持ち歩きも考慮して候補に残ったのが下記の3つ。
MacBookPro
MD104J/A・MD103J/A
Macmini
MD388J/A
スペック比較
型番 | MD104J/A | MD103J/A | MD388J/A | MC374J/A |
CPU | クアッドコアCore i7 2.6GHz※ |
クアッドコアCore i7 2.3GHz※ |
クアッドコアCore i7 2.3GHz※ |
Core2Duo 2.4GHz |
メインメモリ | PC-12800 8GB MAX16GB |
PC-12800 4GB MAX16GB |
PC-12800 4GB MAX16GB |
PC-8500 4GB MAX8GB |
HDD | 6Gps接続 750GB 5400rpm |
6Gps接続 500GB 5400rpm |
6Gps接続 500GB 5400rpm |
3Gps接続 250GB 5400rpm |
GPU | Intel HD Graphics 4000/GeForce GT 650M 1GB | Intel HD Graphics 4000/GeForce GT 650M 512MB | Intel HD Graphics 4000 | GeForce 320M 256MB |
画面 | 15.4インチ 1440×900 |
15.4インチ 1440×900 |
– | 13.3インチ 1280×800 |
USB | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 2.0 |
重量 | 2.56Kg | 2.56Kg | 1.22Kg | 2.04Kg |
※CPUに負荷がかかるとブースト時に+1.0GHzになる。2.6GHzなら3.6GHz、2.3GHzなら3.3GHz。
ちなみにMD103J/Aに搭載されているCPUはおそらく「Core i7 3610QM」。
検討ポイント
MD104J/A
性能的には一番だが価格は一番高い。新品で139000〜184800円ほど、中古で129000〜149800円あたり。
MD103J/A
性能は104にやや劣るが、価格差ほどには感じない。価格も新品だと109000〜139800円ほど、中古で10万円を切る99000〜129800円あたり。
MD388J/A
性能は特にグラフィック機能が落ちるが、価格は新品で59000円とコストパフォーマンスでは最高で、中古はそれほど出回っていない。ブラックアウトの不具合が気になるところ。
ある意味中途半端感はあるものの、バランスを考えてMD103J/Aにしました。
ちょうどそこそこの状態の中古が見つかったので、注文。
2日後には到着していました。
開けてみる
相変わらずシンプル。
・・・で、予想以上に大きくて驚く。ただ重量は見た目ほどではない感じ。
中古とはいえ、発売から半年も経っておらず目立つ傷もない状態でした。
15インチは13インチと違い、キーボードの両サイドにスピーカーの穴があるんですね。
起動してみる
思ったよりもHDDが足を引っ張っている感じに立ち上がる。ただブラウザの動きやアプリの起動はキビキビ。374J/Aだとクルクルが出て待たされることが多かったので、これだけでも大きい。
画面もサイズはもちろん解像度も13インチより上がっているので、操作しやすさが断然違います。ただ自分の場合は外部ディスプレイにつなぎますが。
HDDは東芝の5400ppm、転送速度は3Gbpsのものでした。
増設してみる
メモリを16GBに、HDDをハイブリッドHDDに換装。
ちなみに購入したのは
と
SSDでも良かったですが、256GB以上が移行で必要になることを考慮すると厳しい。
相性が良く高性能なものは2万円ほど、ハイブリッドHDDは1万円。
容量とコストを考えると、ハイブリッドHDDが良いと判断しました。256GBのSSDが安くなったら交換するかもしれません。
2012年のMacBookProで結構人気のSSDで動作しないという報告もあるので、買うとしたらPlextor PX-〜M5P(もしくはPro)が相性・速度・安定性ともに良さそうです。
過去に何度も前のMacで開けているので、交換自体は特に戸惑うことなく終了。
しっかり認識しています。
移行してみる
次に今までのMacの環境やデータを新しいMacに移行してみた。
「移行アシスタント」を使って、接続は有線LANで実行しました。
順序としては
・購入したMacに入っていたHDDをUSBでつないで、前のMacから移行(3時間)
・移行したHDDをハイブリッドHDDにコピー(3時間)
移行してもそのまま使えず、うまくいかなかったアプリは以下の通り。
ATOK
「辞書が設定されていません」と出て変換できず。アンインストール&再インストールで回復。
Adobe Creative Cloud
インストールしていたアプリが設定ファイルが云々で動かなかったり、動作がおかしかったり。結局アンインストールして、再起動、再インストールで動くようになりました。再起動していない状態だと再インストールに失敗しまくりでした。
Eclipse
Configが云々のエラーが出て立ち上がらず。いい機会なので再インストールおよび日本語化、AndroidSDKも最新のものに。
使ってみる
・起動してみると全然さっきとは違う!!シャキっとなった感じ。ハイブリッドHDDのおかげで何度目かで速さが向上。
・比較的重めのアプリを使って体感速度を調べてみても、やはり軽快な動き。Eclipse・Unity・MicroSoft Office・VMWare Fusion5・DreamWeaver CS6・PhotoShop CS6:すべてで起動がとにかく早くなり、実行動作も申し分なし。
・外部ディスプレイへの接続およびUSBによる周辺機器も特にトラブルなし。
総評
こんなに快適さが増すならば、もっと早く買えば良かったと思うほどに快適なマシン。ただしデフォルトだと少々物足りないので、メモリとストレージを強化すると潜在能力を引き出せます。持ち運べる比較的重い処理が必要で幅広い開発作業にも対応できる環境を考えた選択肢としてはかなり有力な機種ですね。正直ここまで改善されるとは思いませんでしたよ。
移行に手間と時間が思ったよりもかかりましたが、その後の快適さとのトレードオフなら問題なし。
我慢して旧型のマシンを使うよりも、買い替えのメリットは大きかったです。もし同じ立場の方がいたら、ぜひおすすめしたい機種と言えます。
しかし今年はiPad(第3世代)、iPodTouch(第5世代)、そして今回のMacBookPro MD103J/AとやけにApple製品が家に来た年でしたね。
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