下記の続きです。
【イベントレポ】Android Bazaar and Conference 2014 Spring(ABC2014S)に行ってきた(バザール編)
本来なら10時からの講演から参加しようと思っていたのですが、いろいろ開発ツールいじってたら午後になっていたということで13:15からの参加になります。内容はオフレコでというものもあったので、基本的に自分が感じたことを中心に書いていきます。なお講演の内容はメモせずに記憶だけで書いているので内容はかなり乱暴にまとめていることをご了承ください。
失敗を避けて Google Play で成功していただくための高品質 Android アプリ開発 Tips
松内 良介氏(グーグル株式会社 デベロッパーリレーションズ デベロッパーアドボケイト)
Googleの中の人がGoogle Playに登録するアプリ開発についての注意事項や推奨事項について語る。
簡単に言えば「Google Developerをちゃんと読んでね」「規約を守る」「重くならない(感じさせない)ようにする」など基本に忠実かつ聴くと納得の内容でした。「Tabletもシェアが上がっているのでちゃんと対応しないのはもったいない」というのは相当そういう方が多いんでしょうね。API仕様や推奨・非推奨は変化するのでこまめにチェックしてそれに逸れないようにするのがポイントとのこと。基本に忠実であることが結果としていいものになるとの言葉は結構響きました。プレゼン資料は簡潔にまとめてあって素晴らしかったので、ぜひ公開して欲しいです。(Googleの広報に確認してOKが出れば・・・とのこと。社外への資料を出すのは厳しいんだそうです。)
【世界から、ベスト・オブ・アプリに選ばれるプレイヤー対談会!】 SUMMER TIME STUDIO ✕ Like me 〜グローバルでのインディーズデベロッパーの戦い方〜
弘津 健康氏(株式会社SummerTimeStudio代表取締役社長兼CEO)
菊地 伸夫氏(株式会社プロトデータセンター 情報システム部 課長)
えだ さとみ氏(株式会社プロトデータセンター プロデューサー)
沖縄のゲーム開発・公開を行っている2社のお話。
まずはそれぞれの会社の紹介から入り、その後は対談と言うよりは司会の方のフリや聴講者の質問でそれぞれに話を聞く感じ。
どちらにも共通していたのは「自分たちが気に入らないものは出さない(妥協しない)」「お金かけて宣伝はあまりしてません」。弘津氏のキャラクターとえだ氏の「(アイディアは)質より量」「ゲーム以外からリサーチしたり、取り込む」という言葉が印象的でした。いいもの(面白いもの)をとにかく突き詰めて、自社(もしくはプロジェクト)に合うものを出していく。そうすれば結果はついてくるという感じでした。
【ディベロッパー、マーケター必見!】広告カンファレンス 最新広告の傾向
佐野 宏英氏(AppVador Inc. 代表取締役)
吉田 和史氏(アドネットワーク事業本部 スマートフォン推進部 第一メディアグループ)
川鍋 裕輔氏(株式会社フルセイル COO兼GAMEFEAT事業統括)
基本オフレコの講演で、流行やどのタイプの広告が良さそう・良いとかどういうジャンルが強い・今後期待できそうといった内容。
全体としては「スマートフォンの広告事業は右肩上がりっぽくて好調みたい」という月並みな感想だけにしておきます。定番になっているようで次回もやりそうですね。
激論・未来とコンピューティングを換骨奪胎せよ! 遠藤諭×AR三兄弟川田十夢×UEI清水亮社長
遠藤 諭氏(株式会社角川アスキー総合研究所 取締役首席研究員)
川田 十夢氏(AR三兄弟・長男)
清水 亮氏(株式会社ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長兼CEO コミュニケーションアーキテクト)
個人的にはかなり楽しみにしていた講演。
話題としては、ウェアラブルやNUIなど。清水氏と川田氏のフリーダムさの中に興味深い話が聞けました。清水氏の中継周りでトラブルや時間がかかってしまったのもあり、全体的に時間が足りなかった印象が強くグダグダになってしまったのが非常にもったいない。素材は抜群だったのに・・・。自然と仕切り役になっていた遠藤氏が余計な一言で面白い話を遮って中断することが多くて、聴講者もそのたびにモヤッとしていた印象が強かったです。運営からの時間管理を確認しながらで大変だとは思いますが、あまりにも・・・。キーワードは「1984年周辺で発明されたものの延長はすでに終わった」「Magicalに向かう」。以前から川田氏と清水氏の話や記事は読んでいたので、そういった話を直接聞けたのはいい機会でした。もう少し長い時間で聴いていたかったです、本当に。
日本発・世界一のアプリを作ろう!
坂本 達夫氏(グーグル株式会社 モバイルビジネスストラテジスト)
スマートフォンの広告では大手のadmobの中の人。
先日アメリカで行われた2つのイベント「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」と「GDC」に参加した氏が感じたこと、気になったことを語りつつも日本がそれほど目立っていないことを指摘。内容としては「日本の開発者頑張ろうぜ!」という感じ。売れたアプリの共通点などを元に簡単なポイントなどを説明したりとオフレコな部分も多かったのですが、とにかく熱い講演でした。
今回はチョイスした講演もそうですが、Android色が少し薄くなったと感じました。ただ関わる人数はかなり増えていて、今後も広がりそうだと。
今回のイベントで気になったもの
・聴講者および講演者の持参PC
恒例の持参PCチェックですがApple勢は相変わらず強いのですが、MacBook Air一色からMacBook Pro Retinaも半々くらいになっていましたね。
・聴講者および講演者の持参スマートフォン
所持端末はiPhone率がいつもよりも減っていたような感じです。持っていたとしてもAndroidとの併用。そういう意味でも色々変わってきたなあと思う次第です。
・一押し書籍
基本的に講演者が多く執筆したものが当然挙げられます。
今回は「Effective Android」でした。
ちなみに自分は達人版のPDFを購入しました。初心者向けではありませんが、ある程度経験のある方が「こういうのもあるか」と楽しめる読み物です。
・一推し開発ツール
今まではEclipseでしたが、Android Studioを推す人が講演やLTなどを見る限り多く見受けられました。もちろんIntelliJ IDEAにプラグインを入れることで同様のものになります。
こういうイベントに来ることは増えましたが、しっかり形のあるものを開発(アウトプット)しないとあまりにも持ち腐れ感がひどいので頑張ろうと心に誓い、実践していきたいものですね。
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