逆転裁判シリーズは1から人気の高かった裁判を題材にしたアドベンチャーゲーム。
その人気は愉快・熱さ・爽快さ・魅力的なキャラクターが挙げられ、自分も大好きで1~4までずっと楽しんでいました。
ですが、多くの方々がそうであったようにその人気の支えでもあった部分の大半を否定してしまうような4の存在は、自分から逆転裁判を遠ざけました。1からのディレクターであった巧舟氏が離れた「逆転検事シリーズ」、巧氏が協力した「レイトン教授VS逆転裁判」も遊びたいと思わせないほどの傷を負ったのでした。
プラットフォームをDSから3DSに移し、逆転検事チームが取り組んだ最新作の5。
心が離れていた自分が購入したのは、やはり主人公・ナルホドくんこと成歩堂龍一が少し成長した姿で法廷に戻ってきていると知ったから。
事前にダウンロードした体験版で「ああ・・・これだよね、やっぱり」と感じたからです。
そして購入して、すぐにプレイ開始。
システム自体は従来のものと大差ありません。1の時点で完成度が非常に高かったので、納得です。久しく遊んでいませんでしたが、違和感なくプレイできます。グラフィックは3Dに変更されていますが、より空間や世界観が広がるようで違和感が少なく感じます。個人的には○です。
キャラのリアクションも2Dではアニメ処理で省略されていた部分も3Dにしたため、中間の部分が入って少しテンポが落ちている感じもしますが、許容範囲内かと。
音楽は”らしさ”はあるんですが、もう少し突き抜けていない印象があります。イメージとしては4に近いかな。
また今回はOPや法廷の途中などでアニメシーンが挿入されます。
ベタではあるもののナルホドくん登場シーンで「おおっ!」と。
これでもうすっかり心奪われてしまいました。
4の時点では好感を持てなかった主人公・オドロキくんですが、今回はそれなりに落ち着いて好感が持てるようになりました。ある意味4の悪い印象を取り除く作品にもなりそうな感じです。あの嫌悪感すら抱いた4のナルホドくんの姿は見られませんでした。違う形で「ん?」と思うことはありました。
クリアしましたが、「買ってよかった」と素直に思います。
ナルホドくんも経験を積んでたのもしさが増している面と今まで通りのリアクションで少し新しい感じがします。
新キャラの「ココネ」も表情豊かで好感度は高いですね。早い段階で出た衝撃的なシーンも後々大きな布石となります。
ユガミ検事も個人的には好きですね。少なくとも4の彼よりは圧倒的に。その彼も少し違う形で登場して、これまた活躍します。
全5話ですがボリュームも結構あります。ただ各事件の印象は過去の1と比べると弱いかなという感じ。(2~4レベルとも言える)
ただ今作での主役3名と検事では続編は弱いかもしれません。ユガミ検事も次回作では毒がなるでしょうし・・・あと主人公がみんな味付けが似てるのでクールキャラを入れるのも手ですかね。検事側に配分しすぎているのでバランスが悪いかも。
いずれにせよクライマックスまでは個人的にはワクワクした部分もあり、満足度は高め。
ただ最後がスッキリしたかと言われると・・・あの演出で今までの苦労が晴れる感じではなかったのはもったいなかったかも。
自分と同じく4でガッカリした方にはぜひ遊んでいただきたい作品ですね。
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