ずいぶん前回の記事から時間が経過しましたが、続きを書きたいと思います。
本特集は大きく分けて下記の3つ。
1.アプリを作りたいプラットフォームの特徴
2.どんなアプリを作りたいかを考える
3.開発用パソコンと必要なソフトや周辺機器の選び方
本記事は2に該当します。
次にどんなアプリを作りたいかを考えてみましょう。
ツールなのかゲームなのか、それとも別のものなのか?
今回はグラフィックと複雑な計算を用いるかどうかに絞って話をします。
たとえば作りたいアプリがゲームである場合はグラフィックをどうするかを考えましょう。2D?3D?美麗なCGを使うのか、ドットで行くのか?
もちろん美麗な3Dグラフィックでグリグリ動くゲームを作りたいのであれば、開発するパソコンにはある程度のグラフィック機能が必要になります。
具体的に言えば、パソコンのマザーボード(基盤)に搭載されたいわゆるオンボードグラフィックでは正直非力なため避けるべきです。最近のオンボードグラフィックは最近ですと、インテルのCPUチップセットに組み込まれているHD2000やHD3000、HD4000を採用している機種が多いです。たいがい安いパソコンの多くはこれのみの採用です。グラフィック機能が足りないと、使用しているソフトウェアにも大きく影響されますが描写だけで大幅な時間をとられてしまい、作業が滞るということが頻繁に起こります。下手するとフリーズします。
3Dや容量の大きい画像などを扱う予定がない場合はそれほど気にすることはありません。ですが、パソコンの動作自体も最近はグラフィック機能を活かしたものも多くなっており、それらのことを考えると別途グラフィックボードを増設したり、別のグラフィックボード機能もついている機種を選ぶ方が快適性の面で有利になります。ですからここは妥協せずにいきたいところです。
少し話がそれますが、ゲームを作る場合は現在素晴らしいツール・フレームワークが無料で使えます。マルチプラットフォームにも対応しているものが多いので、同じゲームをPC、Android、iOSに手間を少なく作りたいとお考えの方は検討してみるといいでしょう。物理エンジンなども搭載しているので複雑な計算を意識せずに使えるのも大きいですね、これらのツールは。気軽にゲームを作って、まずはアプリを公開する流れをまずは把握するという方法にも有効です。豊富な機能や売り上げなどの条件によっては有料になる場合があるので事前に注意しましょう。
例を挙げると・・・
Unity3D 公式サイト
3Dグラフィックを用いたゲームなどに向いているツール。
開発言語はJavaScriptに似たスクリプトとC#。参考書や情報も多く、情報収集はしやすい。
PC・Android・iOS以外にも多くのプラットフォームに対応可能。
cocos2d 公式サイト
2Dグラフィックのゲームや物理エンジンを用いたゲームの制作に向いたフレームワーク。
気軽さではかなり有力。参考書やコミニュティなども豊富。
公開されたアプリも実績充分。基本はiOS、クロスプラットフォームに対応させたcocos2dxでAndroid用も作成可能。
HSP3Dish 公式サイト
元々はWindowsで手軽にプログラミングができるツールHSPのマルチプラットフォーム対応版。
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンに対応しています。
日本初のツールだけに書籍も多く、ネットなどの情報も取得しやすいのでプログラム初心者の方には向いている。
enchant.js 公式サイト
ユビキタスエンターテイメントが開発した国産のHTML5+JavaScriptのゲームエンジン。
書籍も出てきていますし、手軽さはJavaScriptだけにかなり良いです。
学生の方でゲームを作って・・・という場合はかなりおすすめ。
次に複雑な計算を必要とするアプリの場合は、主にCPUやメモリ搭載量が重要になってきます。具体的にはCPUでは周波数やコア数が重要で、周波数は速度、コア数は働く人の数に該当します。基本的には数値が高い方がより性能が高いと言えますが、それだけパソコンの価格も上がっていきますので、そこらへんはバランスが重要。それらのパーツはパソコンにおける動作の基本になるので、CPUとメモリもできるだけいいものを選んでおくと日頃の快適さに繋がります。
今回はグラフィックと複雑な計算に絞って、必要な機能をピックアップしました。
次回はようやくパソコン選びのコツを今の自分のパターンに合わせて書きたいと思います。お楽しみに。
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